Claude に複数の Slack ワークスペースをつなぐ
Claude 標準の Slack コネクタが認可できるワークスペースは1つです。自社と顧客先、あるいは所属コミュニティのように複数に入っていると、2つ目をつなぐには認可のやり直しになり、その間1つ目は使えません。この制約の改善要望は GitHub で open のままです(anthropics/claude-code #44243)。
この手順では、ProxyLoom を使って、1本の MCP 接続の裏に複数の Slack ワークスペースをつなぎ、Claude にどのワークスペースで動くかを名前で指定できるようにします。所要時間は5分ほどで、Slack アプリの作成や JSON の設定は要りません。
設定後の状態
Claude 側には ProxyLoom というコネクタが1つ。その裏に、つないだワークスペースがそれぞれ自分で付けたラベル(acme、personal、client-b など)付きで並びます。Claude に見える Slack のツールには全部 account 引数が付くので、「acme の #general に投稿して」と「client-b のチャンネル一覧を出して」が同じ会話の中で通ります。何も切断しません。
1. ProxyLoom にサインアップ
https://app.proxyloom.dev/sign-up でアカウントを作ります。
2. ワークスペースを1つずつつなぐ
サインインすると「接続一覧」の画面になります。「+ アカウントを接続」を押し、コネクタから Slack を選んで「認証してつなぐ →」を押します。Slack の認可画面が開くので、右上でワークスペースを選んで許可します。つなぎたいワークスペースの数だけ繰り返します。1つずつが独立した接続になり、トークンも別々です。
戻ってきた接続一覧で、各接続にラベルを付けます。その接続の「接続名」列にある「名前を付ける」を押して入力します。ラベルは、あなたが Claude に指示するときそのまま使う名前です。普段そのワークスペースを呼んでいる言い方をそのまま付けてください。顧客名、
personal、workなど。付けなければ Slack から返るワークスペース名がそのまま使われます。3. Claude に ProxyLoom を追加
Claude の 設定 → コネクタ を開き、右上の「追加」を押します。「カスタムコネクタを追加」のモーダルが開くので、名前(ProxyLoom など)と MCPサーバーURL を入れて「続ける」を押します。URL は ProxyLoom の接続一覧画面の上部にある MCP Endpoint 欄にあり、隣のボタンでコピーできます。
「続ける」を押すと ProxyLoom の認可画面がブラウザで開きます。サインインして許可すれば、コネクタの認可は完了です。Claude が持つ接続はこの1本だけです。
Claude デスクトップアプリ、claude.ai、Claude Code のどれでも手順は変わりません。Streamable HTTP の MCP と OAuth 2.1 を話せるクライアント(Codex、Cursor、ChatGPT)でも、同じ URL を同じような方法で設定できます。
4. 使う
まず、つながっているアカウントを Claude に確認させます。
どの Slack ワークスペースにつながってる?
Claude が ProxyLoom に問い合わせてラベルを答えます。以後は依頼の中でワークスペースを名指しします。
acme の #support の直近20件を読んで返信案を書いて。
その要約を personal の #general に投稿して。
どのワークスペースか曖昧な依頼には、Claude は推測せずに聞き返します。実際にどのアカウントで実行されたかは ProxyLoom の監査ログに残るので、後から確認できます。
補足
- Slack のワークスペース側には何も設定する必要はありません。各接続は Slack の認可画面で許可したスコープだけを持ちます。認可は、ProxyLoom の接続一覧でその接続を削除するか、Slack 側で取り消すかで、いつでも取り消すことができます。
- 後から Slack ワークスペースを足しても、手順3の「Claude に ProxyLoom を追加」を繰り返し行う必要はありません。これは一度だけ行えばよい設定です。ProxyLoom の接続一覧からつなげば、そのまま Claude から使えます。