Claude に複数の HubSpot アカウントをつなぐ
HubSpot への MCP 接続が持てるアカウントは1つです。自社の CRM と顧客先の CRM を両方見ていると、1つでは足りません。切り替えのたびに認可をやり直すことになり、その間、前のアカウントは使えません。同じコネクタで複数のアカウントを扱えるようにする要望は、GitHub で open のままです(anthropics/claude-code #27302)。
この手順では、ProxyLoom を使って、1本の MCP 接続の裏に複数の HubSpot のアカウントをつなぎ、Claude にどのアカウントで動くかを名前で指定できるようにします。所要時間は5分ほどで、アプリの作成や JSON の設定は要りません。
設定後の状態
Claude 側には ProxyLoom というコネクタが1つ。その裏に、つないだアカウントがそれぞれ自分で付けたラベル(work、client-a、client-b など)付きで並びます。Claude に見える HubSpot のツールには全部 account 引数が付くので、「client-a の今月の商談を一覧して」と「work の会社名を直して」が同じ会話の中で通ります。何も切断しません。
1. ProxyLoom にサインアップ
https://app.proxyloom.dev/sign-up でアカウントを作ります。
2. HubSpot のアカウントを1つずつつなぐ
サインインすると「接続一覧」の画面になります。「+ アカウントを接続」を押し、コネクタから HubSpot を選んで「認証してつなぐ →」を押します。HubSpot の認可画面が開くので、内容を確認して許可します。つなぎたいアカウントの数だけ繰り返します。1つずつが独立した接続になり、トークンも別々です。
戻ってきた接続一覧で、各接続にラベルを付けます。その接続の「接続名」列にある「名前を付ける」を押して入力します。ラベルは、あなたが Claude に指示するときそのまま使う名前です。普段そのアカウントを呼んでいる言い方をそのまま付けてください。
work、client-a、client-bなど。付けなければ、HubSpot 側から返る名前がそのまま使われます。3. Claude に ProxyLoom を追加
Claude の 設定 → コネクタ を開き、右上の「追加」を押します。「カスタムコネクタを追加」のモーダルが開くので、名前(ProxyLoom など)と MCPサーバーURL を入れて「続ける」を押します。URL は ProxyLoom の接続一覧画面の上部にある MCP Endpoint 欄にあり、隣のボタンでコピーできます。
「続ける」を押すと ProxyLoom の認可画面がブラウザで開きます。サインインして許可すれば、コネクタの認可は完了です。Claude が持つ接続はこの1本だけです。
Claude デスクトップアプリ、claude.ai、Claude Code のどれでも手順は変わりません。Streamable HTTP の MCP と OAuth 2.1 を話せるクライアント(Codex、Cursor、ChatGPT)でも、同じ URL を同じような方法で設定できます。
4. 使う
まず、つながっているアカウントを Claude に確認させます。
どの HubSpot アカウントにつながってる?
Claude が ProxyLoom に問い合わせてラベルを答えます。以後は依頼の中でアカウントを名指しします。
client-a の今月の商談を一覧にして、2週間動いていないものを教えて。
work のその連絡先の会社名を正しい表記に直して。
どのアカウントか曖昧な依頼には、Claude は推測せずに聞き返します。実際にどのアカウントで実行されたかは ProxyLoom の監査ログに残るので、後から確認できます。
補足
- HubSpot 側には何も設定する必要はありません。各接続が持つのは、HubSpot の認可画面で許可した範囲だけです。内容は、CRM レコードの読み取り・検索・作成・更新、CRM データの照会、キャンペーン・マーケティングメール・ランディングページの読み取りと管理、会話・プロパティ・担当者・アカウント情報の読み取りです。いずれも、接続した利用者が HubSpot 上でできることの範囲内です。認可は、ProxyLoom の接続一覧でその接続を削除するか、HubSpot の設定(連携アプリ)から外すかで、いつでも取り消すことができます。
- 後からアカウントを足しても、手順3の「Claude に ProxyLoom を追加」を繰り返し行う必要はありません。これは一度だけ行えばよい設定です。ProxyLoom の接続一覧からつなげば、そのまま Claude から使えます。